ドラクエ10居残り組ブログ

タグ:うー物語

むかしむかしというほどでもない最近のこと。
町から峠ひとつ越えた海辺の小屋に、
貧しい漁師の若者が住んでおりました。

貧しさとはせちゅないもので、
商売道具の網や釣り道具さえも揃えられないほど。
そのため、浅瀬のドワーフグラミーや
浜辺の大きなかいがらを集めるのが精一杯でした。

「ああ、いつか俺も大きな獲物を獲ってみたいものだなぁ。」

若者は口癖のように繰り返しながら、
寂しく毎日を過ごしていました。

ある日のこと、
久しぶりに町に出た若者は、巨大なイカの話を耳にしました。
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なんでも、「めいゔ」と呼ばれるそのイカは
身の丈は十尺をはるかに超え、
足の一本一本がまるでスモウレスラーのようなたくましさ。
気性も大変荒く、
網にかかっても船にあげるのは
屈強な漁師4人がかりでやっとという暴れぶり。

ただ、その身は肉厚で甘みが強く、
お殿様でも味わったことがないほどの旨さだそうです。

なかでも4日に1日しか獲れない、通称4のめいゔは、
一際荒い気性ながら、美味しさも格別。
その味は闇を切り裂く落雷のような衝撃と例えられました。

そして4のめいゔを獲ることができた漁師は、
「常闇を断ち切る者」と町でも英雄視されていたのです。

(今回は少々長いお話です。続きを読むからご覧ください)続きを読む
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あら、3丁目のウールーズさん?
今日はここでレアドロ狩り?
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あ、ヒルズの奥様。こんにちは!
いいえ、レアドロじゃなくて竜牙石集めしてるんです。
久しぶりにアッシュリザードが引けたので、
キラマラ早退してしまいました。
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あら、そうなの。
そういえば、柄にもなくイカ通いしてるみたいね。
でも、4イカは1回勝ったきり、勝ててないって聞いたわよ。
竜牙石って勝たなきゃなくならないんでしょ。

どうせ勝てないんだから10個で十分じゃないのかしら?

(グヌヌ、品よく答えてれば勝手なことを・・・)

いやですわー、奥様。
4に勝つには、1、2で練習しないと。
練習するにも竜牙石は必要なんです。
1飯で2、3回は勝つので、竜牙石もたくさん必要なんです。
奥様は、ご主人が竜牙石出して下さるんでしょう?
うらやましいわー、姫プレイできて。
(言ってやった!言ってやった!)

(ぼっちプレイヤーが生意気言うわね!)
トンデモないわ、ウールーズさん。
自分の竜牙石は自分で用意するのが当然でしょう?
アタクシも自分で用意してますわよ?
バザーでまとめ買いですけどねぇ、オホホ。

でも、自前だとアッシュリザードが来ないと大変ね?
アッシュリザードが引けないと常闇にも行けないんじゃないの。
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そうでもないんですよ、奥様。
ヘルジュラシックもお馴染みですし、
最近はエルダードラゴンでも、竜牙石集めしてますの。
バトマスサポがガンガン倒してくれるので、楽勝なんです。
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リャナ荒涼地帯なら、いくらでもいるので狩りも楽々なんです。
竜牙石=アッシュリザードの時代はもう古いんですよ?
奥様って意外に遅れてらっしゃるんですね。
あら、やだ。つい口が滑ってしまってごめんなさい( ̄ー ̄) フフン…

よろしいんですよ?(本当生意気な小娘ね!)
ついついお金で解決するのが習慣になってて。
それに最近はアクセサリー合成が忙しくて、
狩りに出る暇なんてないんですの。
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狩りに出ないでアクセ合成!?
アクセはどうやって入手するんですか?
ピラやレアアクセ狩りじゃないんですか???

(フフフ、小娘には思いもよらないことでしょうね)
薄暗い霊廟や埃っぽいフィールド狩りなんて
セレブのすることじゃないのよ?
魔塔や学園を上手に活用するのがスマートなや・り・か・た。
脳筋のウールーズさんには、まだわからないかもねぇ。
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でも、竜牙石集めしててもアクセ出ますよ?
ほら、竜のおまもりがこんなに!
アックスドラゴンで7つも出ちゃいました。1時間くらいで。
天然の竜おまって輝きが違いますよねー。
魔塔のはどうもくすんでる気がして。

(クッ・・!今日はどうも旗色が悪いわ。)
そ、そう、それはよかったわね。
いっけない。ふくびきランドで約束があったんだわ。
ウールーズさん、ごきげんよう。
(あんたなんかイカに喰われちゃいなさい!)

やった・・・。
いつまでも言われっぱなしじゃないわ。
イカに比べたら有閑マダムなんて楽勝よ!
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今日の一句
ベヒードス 君だけはムリ ベヒードス 
石集めに熱心なうー川柳

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アストルティア一番の穀倉地帯メルサンディ。
穏やかな丘陵一面に小麦畑が広がるメルサンディ地方。
そこでの生活は決して楽ではありませんが、
勤勉な人々は、日々慎ましやかに農業を営んでいました。

そんな平和な村に、ある日1人の女性が姿を現しました。
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わたしはウールーズ。
ここらにはニードルマンが一杯いて困ってるでしょう?
困ってない?いいえ、そんなことはないわ。絶対困ってるはずよ。
だから、わたしが退治してあげる。ありがたく思いなさい。
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ピンクの鎧に身を包んだウールーズと名乗る女性は、
村人の話も聞かずにニードルマンを狩り始めました。

確かにニードルマンはモンスターです。
でも、実はそれほど危険ではありません。
ニードルマンの針は様々な農具の材料にもなるので、
その辺にいても村人たちは気にしていなかったのです。
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ですが、ウールーズは宣言どおり、
村の周辺のニードルマンを次々と狩っていきました。
針が取れなくなると困るなぁと村人たちは考えましたが、
街道沿いが安全になるならと目をつむっていました。
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ただその狩りの荒っぽさには、村人たちも不安になりました。
数匹のニードルマンをまとめて焼き尽くすのです。
未収穫の小麦に燃え移らなければいいが・・・・
多くの村人たちが、そんな心配をしていました。

ところが、
狩りの場所をどんどん広げていったウールーズは、
ついに収穫前の小麦畑で狩りを始めたのです。
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村人たちは一斉に抗議しました。
そんなところで狩りをされては、小麦がダメになってしまう。
でもウールーズはお構いなし。
ニードルマンと一緒に実った小麦も焼き尽くしていきます。
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やめてくれ!
せっかくの小麦も焼けてしまうと食べられなくなってしまう。

それを聞いたウールーズはふふんと鼻で笑いながら答えました。

どうせ収穫したら、粉にして水でコネて焼くんでしょう?
ちょっと作業の手順が変わっただけじゃない。
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なんて身勝手な言い草でしょう。
村人たちはほとほと困り果ててしまいました。

連日遅くまで対策会議が開かれましたが、いい案は浮かびません。
そんなある日、
対策会議に疲れて眠っている村長に話しかける声がありました。

村長、村長。
今あなたの心に直接話しかけています。
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わたしはニードルうさこ。ニードルマンを守るものです。
このままではわたしのかわいい子供達が絶滅してしまいます。
どうかウールーズを退治してください。
ウールーズの弱点はいい男です。いい男で釣るのです。

そんなことであのピンクの悪魔が騙されるのでしょうか。
村長は半信半疑でしたが、他に打つ手はありません。
祈るような気持ちでウールーズに声をかけました。

おい、お嬢ちゃん。あっちでいい男があんたのことを呼んでたぜ。
確かザンクローネって名乗ってたかな。
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するとどうでしょう。
ニードルマン以外には見向きもしなかったウールーズが、
目の色を変えて村長の後ろをついてくるではありませんか。

村長はそのままウールーズを誘い出し、
まんまと村の牢屋に閉じ込めることに成功しました。
騙されたと気がついたウールーズが騒いでも、もう手遅れです。

何よ!わたしを殺しても無駄よ。
わたしは死んだって楽園の管理端末の前で生き返れるんだから。

殺しはしないさ。ちゃんとパンも与えてやるよ。
ただし、あんたが言ってた先に焼いてから水で捏ねたパンだけどな。
順番が逆でも大丈夫なんだろう?

出てきた食事は、燃えて灰になった小麦をドロドロに練ったもので
とても食べられたものではありません。
お腹がすいたウールーズは反省して、
村人たちに泣きながら謝りました。
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それからのウールーズは、
ちゃんと村人たちの言うことを聞き、
街道沿いのニードルマンだけを退治するようになりましたとさ。

めでたし、めでたし。
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アストルティアの1種族、ドワーフ。
彼らは欲張りで、お宝好きの種族としても知られていますが、
研究熱心で勤勉な種族でもあります。
これはそんなドワーフの歴史に隠れた、1人の少女のお話。
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むかしむかーし、あるところに1人のドワーフの少女がいました。
たいていのドワーフと同じく、彼女もきれいなものが大好き。
でも、彼女が心奪われたのは宝石や貴金属でなく、お魚でした。 

魚の中にはとってもきれいな色、可憐な姿をしたものもいます。
彼女はそんな魚に夢中でした。

でも、仲間のドワーフは言いました。

いくら魚がきれいでも、この宝石にはかなわないさ。
赤や黄色じゃなくて、7色の魚でもいれば別だけどね。

それを聞いた彼女は、7色の魚を見つけに旅に出ることにしたのです。
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遠い嵐の領界、天ツ原の地下坑道に
プラチナこうせきの母子が住んでいました。
厳しいお母さんは、子供たちに繰り返し言い聞かせます。

しっかり身体を磨いて、ピカピカにしておくんだよ。
そうすればいつか冒険者さんが拾っていってくれるからね。
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子供たちはお母さんの言うことをよく聞いて、
毎日身体を磨いていました。

その調子でしっかり磨いてピカピカのカチカチにしていれば、
いつかナドラダイト鉱石になれるかもしれないねぇ。 

お母さんに褒められて、子供たちは一層熱心に身体を磨きます。
プラチナこうせきの何十倍も高価なナドラダイト鉱石さんは、
子供たちの憧れのマトなのです。

プラチナこうせきが頑張ってもナドラダイト鉱石にはなれません。
でも、立派なプラチナこうせきになれるように
毎日子供たちは毎日一生懸命、身体を磨いていました。 
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